【初心者】何故PEラインを使うのか?PEのメリットとデメリット

ルアーゲームの定番「PEライン」

釣りに使うラインというのは色々ありますが、昨今のショアでのソルトルアーゲームにおいて、一部のライトゲーム以外ではほとんどの人がPEラインを使用しているかと思います。

PEラインは20世紀末頃に登場し今やルアーゲームにおいては欠かせない主役です。

それまで全ての釣りにおいてPEラインを使わずに釣りをしていたわけですから、これほど普及したのにはそれなりの理由がある訳ですね。

PEラインを使う理由

皆が皆、PEラインを使うのにはそれだけ大きなメリットを得られるからです。

強度が高い

PEラインは他のライン(ナイロン、フロロカーボン)に比べて引っ張り強度が非常に高くなっています。
例えば、同じくらいの太さのラインの場合、強度がナイロン1号では4lbのところPE1号では20lbくらいはあります。

逆に20lbをナイロンで使おうとすると5号の太さになります。

飛距離が出る

ショアのルアーゲームにおいて飛距離というのはとても大事になります。
一番の理由は探れる距離が増えて、魚に遭遇する確率も上がるからです。

PEラインを使った場合だと、先述したように号数あたりに強度が高いため、フロロやナイロンに比べて細いラインを使う事が可能になります。

ラインが細くなることによって抵抗が減り、格段に飛距離が変わる事になります。

感度が高い

ナイロンラインを手に取り、引っ張ってみると少し伸びるのが分かると思います。
PEラインにはこの伸びがほとんどありません。

つまり遠くに投げたルアーに何か反応があった時に伸びの少ないPEラインではよりダイレクトにアタリが分かることになります。
更にナイロンで長く伸びた糸の先に付いたルアーをアクションで動かそうとすると、長くなるほどに伸びる範囲も長くなるのでルアーが動きにくくなり、アクションがうまく伝わなくなると言われています。

PEラインにはデメリットがある

このようにPEラインの使用には大きなメリットがあります。

しかし良い事づくめのPEラインにもデメリットは存在します。

根ずれに弱い

PEラインは非常に引っ張り強度が強いのですが根ずれには弱いという特徴があります。
根ずれとは、例えば掛かった魚が暴れたりした際に、海の中の岩などでPEラインが擦れたりする事です。

特に岩が多く大物の掛かりやすい磯場などでは細心の注意を払う必要があります。

ただ危険な場所の少ない堤防の釣りではあまり心配することは無いかもしれません。

この根ずれを防ぐためにPEラインの先端1m前後を根ずれに強いフロロカーボンに変える必要があります。
これを「ショックリーダー」と言ってPEラインを使う際には基本的に必ず使う事になります。

ライントラブルが起きやすい

ナイロン、フロロに比べてPEラインは比重が軽く作られています。

風にあおられ糸がたるんでしまうとしなやかな素材であるPEラインはガイドに絡まったり、するために扱いが難しいです。

PEラインはとてもしなやかなので、1もし他の人のルアーに絡まったりした際には一瞬で何重にも巻き付いてしまい多くの場合修復不可能になります。

価格が高い

PEラインには4本撚りと8本撚りがあり、これはPEラインが何本の糸を編んで作られているかという事で、8本撚りの方が断然値段は高くなります。

4本撚りのメーカー品の安いものだと1000円ちょいくらいですが8本撚りだと最低2000~くらいになります。

8本撚りで3000円程度するものも多く、ナイロンに比べるとかなり高いです。

これは意外にも大きなデメリットで、何故かというと初心者のうちにはライントラブルによって糸を切らなくてはならない状況になる可能性があり、巻きなおすために買わなくてはいけないからです。

8本撚りより4本撚り、200mより150mの方が安く済みます。

慣れればとても強い味方

PEラインは初心者の方にとっては非常に使いづらく面倒なラインですがルアー釣りをする上では避けて通れない道になるかと思います。

ただ基本的な扱いをマスターしさえすればデメリットを入れてもそれに余裕で勝るメリットを持ったラインです。

使い方を覚えて強い味方にしましょう。