【簡単に出来るメタルジグのケイムラウレタンコーティング手順】濁りに効くお手軽チューンで釣果アップ!

ケイムラとは?

餌釣り仕掛け~ルアーでよく目にする「ケイムラ」とは「蛍光紫」の略。

紫外線に反応して青白い光を放つ蛍光塗料が使用されており、釣りではケイムラカラーにする事でよく釣れるという事で使われるようになりました。

紫外線を当てた状態のケイムラ色

ルアーでも日中使う事が多いメタルジグは紫外線に反応するケイムラと相性が良く、特にマズメや濁りの入った薄暗い時には反応が良くお勧めです。

夜光(グロー)との違い

一見して分かりにくいという方もいると思いますが、夜光(グロー)ケイムラ全く別のものです。

夜光(グロー)

夜光(グローカラー)は紫外線を蓄光してから発光する塗料。
光り方もピカピカに光るわけでは無くぼんやりとした優しい光を放ちます。

明るい場所では光っている事が認識出来ないので主に夜、もしくは光の少ない場所に対して有効です。
夜は光源がありませんのでUVライトなどを使って人為的に蓄光させてから使います。

ケイムラ

対してケイムラは当たった紫外線にそのまま反応して発光します。
蓄光して遅れて光る事は無いので真っ暗な場所では意味を成さず、紫外線が当たる場所で無ければ効果を発揮しません。
個人的にケイムラは濁りが入っている時やマズメ時に強い印象です。

使えるケイムラ塗料

釣り用のケイムラ塗料は東邦産業から発売されている超!ケイムラコートが有名です。

ハケ付き小瓶なのでこれ一本あれば簡単にケイムラコーティングが可能。
部分的にだったり、片面だけに塗るのも容易です。

もう一つは同じく東邦産業の超!ケイムラ・ウレタンフィニッシャーEX

こちらはルアーの塗装強化に使われるウレタン樹脂ケイムラ顔料を混ぜたもので、塗装コーティングケイムラ化が同時に出来る製品。

ウレタンコーティングの要領で、どぶ浸け(ルアーを瓶に丸ごと浸けてから乾燥させる)で使うのが一般的です。

今回はこちらを使ったコーティング作業になります。

コーティング編

まずコーティングするジグのスプリットリングを外します。

コーティング前の準備:足付けと脱脂

ジグのコーティング前に「足付け」と「脱脂」という工程があります。

正直ウレタンコーティングする場合には無理にする必要は無いかと思います。
私は足付けは行わず、ぬるま湯か中性洗剤で洗うだけです。

まず足付け(研磨)の方法。
目の細かいサンドペーパーで研磨をする事で表面に細かな傷を付けてウレタン(塗料)の乗りを良くします。
塗装の傷にならないよう#800以上の細かいペーパーで磨きましょう。

脱脂はその次に行います。
脱脂とは塗料を弾いてしまわないように表面に付着した油分などと、研磨した際の残りカスを取り除く作業。
無水エタノールやアセトンが使えますが、中性洗剤で充分だと思います。

ちなみに今回はちゃんとした足付けも脱脂もせず、ぬるま湯で洗浄後しっかり水分を拭き取るだけで作業を行っています。

吊るすものを用意する

ジグを吊るす為、引っ掛けるものを用意します。

大きすぎず引っ掛けられるものならば何でもOK。
画像は撚り糸に適当な針を結束して吊るすための輪を作っているだけの簡単構造です。

他には針金がおすすめで、曲げるだけなので簡単に作る事が出来ます。

どぶ浸けする

これは一番小さな瓶で40ml入りのコート剤ですが、画像の通り20グラムのジグですら余裕ではみ出ます。

ですので上下逆にして反対からも浸けます。

ロングタイプのジグ、特にオフショア用の重いジグでは上下反対にして浸けても浸かり切らないので大きな瓶のものにする必要があります。

吊るして乾燥させる

乾燥場はダンボールを使って作るのがお勧めです。

画像は切ったダンボールにつまようじを刺しただけの簡易設計です。
この形は一般的なプラグ系や20g~30g程度の軽量のジグには使えますが、いくつも吊るすとなると、ダンボールが重さに負けてしまう恐れがあるのでやめたほうが良いでしょう。

思い重量を掛ける場合にはダンボールに上部に棒状のものを乗せた設計なら重くても大丈夫です。

ぽたぽたと垂れるので下には新聞紙かティッシュを敷いておきます。

乾燥~重ね浸けについて

乾燥が終わる時間は温度で変化しますが、暖かい場合は4~6時間、まぁまぁ寒い室内では半日くらい置けば大丈夫です。

乾燥したら同じように重ね浸けする事で強度がより増します。

一度では割と弱めのコーティングになるので可能なら複数浸けがおすすめ。

通常は2~3回浸けで充分で、より強度が欲しいなら最高で5回くらい行うと良いです。

ラインアイのウレタンは取り除く

乾燥後、下側にしたラインアイはウレタンで塞がっています。

軽く傷を付けてからドライバーなど細い棒状のものを使えば崩せますが、結構固いので鉄製のものじゃないと難しいです。

複数回浸ける場合は一回浸けるたびに毎回崩しておく事をおすすめします。

完成品のケイムラ効果をチェック

それではケイムラ化が出来ているかのチェックをしていきましょう。

確認にはブラックライト(UVライト)が便利。
グロー系の蓄光の強い味方でもありますが、強い紫外線を発するので蛍光色を確認するのにも使えます。

コート前とコート後でブラックライトを当てた状態を比較してみます。

Before

After

ライトを当てていなければ見た目は同じですが、紫外線が当たると発光します。

まとめ

以上のように簡単にコーティングすることが出来ました。

専用液以外は今あるものだけで作れますのでお金も大して掛かりません。

今回はケイムラ付きのウレタン液を使用したので通常のウレタンコーティングのどぶ浸け工程を行いました。

コーティングの強さにこだわらなければ「超!ケイムラコート」を塗るだけでも大丈夫です。

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