LSJ(ライトショアジギング用ロッド)とは?
30g~40g程度のメタルジグを遠投しアクションをして釣るライトショアジギング用に設計されたロッド。
疲れにくく、遠投性を重視したメタルジグを扱うのに特化した作りになっています。
メタルジグを遠投する必要があり、飛距離が伸びることによって有利になる釣りですので、長さは9ft~10ft程度のものが多くラインナップされています。
シーバスロッドとは?
日本のソルトゲームにおいて人気の高いシーバス(スズキ)を釣るのに向いた設計になっているロッド。
適合ウェイトや長さなどを見るとLSJ専用のロッドとあまり変わらないように思えますが、専用設計らしい違いがあります。
ライトショアジギングロッドと違い、シーバスロッドと言っても固さのラインナップが何種類かあり、長さは8ft台~が発売されています。
それぞれのロッドの特徴
ライトショアジギング専用ロッド
メタルジグをアクションしやすいロッドパワー
プラグやワームに比べ重いメタルジグををアクションするため、メタルジグをしゃくりやすいようにシーバスロッドに比べ穂先(ティップ)にハリがある設計になっています。
つまり、ティップの柔らかいシーバスロッドに比べ、バイト(アタリ)を弾きやすいとも言えます。
またライトショアジギングでは中型サイズの青物を釣るのを想定しているためパワーがあり魚をパワーで寄せやすい反面、少し重く、太いです。
その反面、遠投する時には安心して高いウェイトのジグを扱えます。
シーバスロッドではウェイトギリギリのメタルジグでは不安が出ますし、ティップが柔らかい分投げにくさが出てきます。
しゃくるのに向いた長いグリップ
LSJ専用ロッドはグリップ(竿の後ろの部分)が長い事はシーバスロッドとの大きな違いと言えます。
メタルジグをしゃくる際に、脇に挟みやすくうまくしゃくれるのでグリップの短いシーバスロッドと比べて使用感は違います。
シーバスロッドでは深く脇に挟むのは難しいです。
重いジグを投げる際にしっかりとグリップエンドを持っておけるのも強みだと思います。
シーバスロッド
乗りやすいティップ
LSJ専用ロッドに比べて柔らかいティップは捕食のあまり上手くないシーバスのバイトを逃しにくくしてくれます。
また、小魚のあたりもLSJ専用ロッドよりはシーバスロッドの方が分かりやすいです。
青物向けのロッドより細くて軽いので扱いやすいのも強みです。
ただ巻きにも向いたアクションしやすい設計
シーバス釣りにおいてはただ巻きの他、ライトショアジギングに比べればやや繊細なアクションを使いますので、取り回しがしやすい設計です。
MLクラスならMAX30g程度のロッドがメインなのでウェイトの軽いミノーなども飛距離を出しやすく、操作しやすくなっています。
シーバス用のミノーなどは10g~20g程度が多いので、それらのルアーを使う場合はシーバスロッドに軍配が上がります。
その分、重いルアーは投げづらいと言えます。
ざっくりとした違い
簡単に言うとシーバスロッドよりLSJ専用ロッドの方がゴツイです。
LSJ専用ロッド→ティップ(穂先)が固く、グリップエンドが長く、ゴツめ。青物を水面に浮かせるパワーが高い。
シーバスロッド→ティップが柔らかくグリップエンドが短く、MLクラスなら軽いルアーも使いやすい。比較して軽くて細いので扱いやすい。
それぞれお互いの釣り方は可能?
もちろん釣る事自体は可能です。
シーバスロッドを流用してライトショアジギングをする方は多いですし、LSJ専用ロッドでシーバスを釣ることも普通に出来ます。
専用設計のほうがより釣りやすいという事です。
例えば同じ大きさでシーバスと青物を比べると青物の引きの方が強く、またかなり走ります。
テトラの入ったような場所では大型の青物に対してシーバスロッドではうまく寄せられず、テトラに潜られラインブレイクということもあり得ます。
専用に作られていれば当然その釣りを成功させる確率が上がります。
どっちもするならどちらを選ぶか?
これは単純に「する頻度の高い釣り」で良いのではないかと思います。
もし、あまりロッドを持っていない場合はシーバスロッドの方をお勧めします。
理由はLSJ専用ロッドに比べればより万能だと言えるからです。
私は他の釣りでのタックルの流用においてはLSJ専用ロッドのゴツさは少し邪魔に感じます。
また、小型の青物(イナダ、ハマチ)などではパワー的にシーバスロッドで充分なため、大型の青物が釣れない場所ではシーバスロッドでも充分かと思います。
ただ少し主観的な意見と言えるので、やはり専用品を買う事をお勧めしておきます。
まとめ
ロッドの違いは以上になります。
MAXウェイトが同じくらいのロッドでも専用設計によって使い勝手に違いが出てきますが、そんなにポンポンと専用品を買うというのはやはり抵抗があります。
今現在どっちの釣りをしたいかで考え、不自由を感じたら専用品を買うというのも良いのではないでしょうか?