ルアーで釣れる身近な魚「ウグイ」の釣り方ガイド【ポイント、使用ルアー、アクション】 最大40cmのハヤを釣ってみて分かった事

ウグイとは

ウグイとはハヤの一種に分類される身近な川に棲む淡水魚

川にいる小魚をハヤと言いますが、厳密に言うと「日本産のコイ科淡水魚のうち、中型で細長い体型をもつものの総称」であるらしい。

※ただ地方によってはハヤという名前で一魚種を指したりする、とのことである。

主にウグイ、タカハヤ、アブラハヤ、カワムツ、オイカワあたりがハヤに分類され、この中で最も遭遇しやすく、ルアーへの反応が良いのがウグイ

18cm程度のウグイ

釣りの対象魚としてはメジャーではないし、そもそもルアーで狙って釣るものなのか?

私もついこの間まではこの程度の認識だった。

ルアーで釣るならウグイング?もしくはハヤング?どうしても「ウグイ釣り」「ハヤ釣り」がしっくり来てしまう。

しかしウグイはハヤの中では大型化し大きいものでは40cmにもなり、サイズがあるだけファイトも結構強烈で、綺麗な流域に多く生息しているので食べることも出来る魚。

これが意外と美味しい魚だったりするのだ。

ウグイングのシーズン

ベストシーズンを挙げるなら渓流魚と同じように暖かくなる晩春~初夏だと思う。

この時期になるとオレンジ色の婚姻色が出た綺麗な魚体を見る事が出来る。

基本的に春~秋の暖かい時期なら釣れる魚だ。

ウグイがいるのはこんな場所

ウグイは河川の下流域から上流域に生息し群れを作って行動していて、大きな河川の川遊びで賑わっているような場所にも多く生息。

水深の浅いところにもいて、下が泥ではなく石がごろごろと入っていて流れの緩やかなところが主なポイント。

田んぼの横にあるような小さな川(大きな川と繋がっていて魚が行き来出来る)場所や渓流域に近い上流もウグイは沢山いた。

一見して渓流のような上流域だがここはウグイの巣窟だった

ちなみに私が最初に選んだポイントは夏には川遊びで賑わう川幅のある河川の中流域

こんな場所でもポイントになる

水面をじっくり観察していると、時折15㎝以上はある魚が跳ねたりしているのが何度も目視出来た。

身近な川に意外と多く潜んでいるので案外簡単にポイントは見つかるはずです。

タックル、ルアーについて

タックルは持っているライトタックルで流用できる。

【ロッド】6~7ftのUL

【リール】1000~2000番

【ライン】4lbくらいのもの

このくらいで考えて持っているもので近いものを使うといいと思います。

アジングロッドやメバリングロッド、渓流用や管釣り用のロッドもおすすめ。

ウグイは渓流魚などと違って流れの強い場所はポイントにならないし、ルアーもエリア用のかなり軽いものから使用し、スローに誘うのが基本。

よって軽いルアーでも扱いやすいUL以下のロッドで、長さは場所による、というのが答えですが基本的に渓流域のような低木がキャストの邪魔になったりする場所で釣る必要がないので7ftくらいあっても気になりません。

長いほど遠くへ飛ばせますがキャスト精度は落ちてしまい川幅が狭い小場所では無用の長物になりかねないので臨機応変に。

ラインは多少引っ掛けてもルアーが回収できるようにした方がいいので4lbくらいはあったほうが良いかな?

ルアーをロストすると川にも財布にも悪い事しかないので無理に細くする必要は感じないからね…

特にアジングで使うような2lbくらいのラインでやるのは絶対おすすめしません。

使用するルアー

私がウグイに使用しているルアーは0.6g~3.5gのスプーンで多くはエリアトラウト用。

エリアトラウト用だとメリットがあって標準でバーブレスのシングルフックが装着されているのでリリース前提になるウグイ釣りに最適だったりするのだ。

そして何故これだけ軽いルアーを使うかというと水深と流れの無い場所でスローに引くことが出来て、シルエットが小さいから、である。

初めてウグイを釣りに行った時、渓流に使っている5gのスプーンで挑んでみたのだけれど全く反応が無く…

その後、エリア用を買いそろえて挑むと爆釣。(その場所は水深が40cm程度しかなく、いるウグイも最大20cm程度と比較的小さかった。)

現在では1.4gのスプーンを基準に使用している。

あまり重すぎてもアクションシルエットが大きくなる上、スローだとアクションしなくなる。

このサイズをゆっくりと引くのが一番反応が良かった。

スピナー、ミノーなどでも釣れるが私はスプーンが最強だと思っている。

ルアーカラー

エリア用のスプーンは非常にカラーバリエーションが豊富だが、フラッシングの有無が最も重要だと思う。

私はフラッシングするカラーとマットなカラーで使い分けていて、どちらも釣れるが釣果から考えるとフラッシング有りのカラーが基本になる。

エリア用はフラッシングしないマット系のカラーが多いがフラッシングするカラーは必ず揃えておきたい。

ピンク系や、片面ずつでフラッシングカラーとマットカラーになっているものもおすすめだ。

ルアーアクション

ウグイは石を舐めるように集団で動き回ったり、とてもゆっくりとルアーに付いてきたりと渓流魚とは全く異なるらしい。

なおかつ流れのさほど無い場所がポイントなので個人的には必ずアップで投げる必要性は感じないが、アップ~アップクロスで投げればただ引きでスプーンが浮き上がらないので〇。

川底を這うようにスローにただ巻いてくるのが基本アクションだけれども、ウグイが表層を意識している場合は表層でも食ってくるし、普通に中層でも食う場合もある。

場所や状況から鑑みて探るレンジ、アプローチを変えてみるのが良いだろう。

ウグイの味は?

ウグイは食用魚とされている事もあるらしく見た目に反して意外と美味しく頂ける。

炭火で塩焼きにしてみたところ、もしかしてかなり美味いのでは?と感じた。

渓流魚に比べて小骨が多くて食べ辛い印象で、鯉やボラのような顔つきなので心理的な食べ辛さはあるものの、一度食べてみる価値はある、と思う。

海で外道と言われるエソも食べ方によっては全然美味しいし、ボラも個体によっては美味であるのでウグイも釣れる場所、時期、食べ方によっては渓流魚顔負けの美食になるかもしれない。