ショアからのメタルジグを使った釣りにおいて、飛距離を出せるというのは大きなアドバンテージになります。
最大限飛距離を出すために押さえるべきポイントを覚えやすく、出来るだけ簡潔にご紹介します。
抑えるべき5つのポイント
たらしを長くする
重いルアーをロングキャストする際にはたらしを長くします。
ペンデュラムキャストをする際にもたらしを長く取る事が必須になります。
たらしを長くするとキャストの際のルアーの加速域が増えて、重みをより乗せる事が出来ます。
ルアーが重いほど長く、ライトショアジギングで一般的な30~40gを投げる場合は一番最初のガイドが基準になります。
重いルアーを短いたらしでフルキャストしてしまうとロッド先端が折れる原因になりますので気を付けましょう。
ペンデュラムキャストを使う
メタルジグをロングキャストする際に多く使われるキャストです。
キャストの構えをしながらルアーを振り子のように前後に揺らして、一番竿に負担の掛かった時にロッドを振るというキャスト方法です。
これは練習して感覚を掴みましょう。
この振り子のタイミングがずれるとキャストの初動では重みが乗らないので投げるまでに十分に加速しません。
なおかつラインを掛けた指を離すタイミングが掴みにくくなりキャストに失敗しやすくなります。
最大まで重みを乗せる
たらしを長くしてペンデュラムキャストのタイミングがあっている状態で指に最も負荷が乗った瞬間に指を離します。
これですべての重みを最大限乗せる事が出来ます。
重みが最大に乗るタイミングは練習して感覚で覚えます。
毎回同じ感覚で投げるにはペンデュラムキャストを行って投げる瞬間の振り子の位置を毎回同じにすることを意識することが重要です。
グリップエンドを引く
投げる瞬間にはしっかりグリップエンドを引きます。
これによって回転の力がしっかり働くのと、グリップエンド側を使う事で支えになりブレずに真っすぐ飛んでくれます。
固くて長いロッドになるほどブレやすくなってしまいますので、筋力の無い方などは特に意識しておきましょう。
飛ぶ道具を使う
ロッド
基本的に長いほうが飛びます。
9ft~くらいのロッドが多く使われるかと思いますが、飛距離を出すなら最低でも10ftが良いです。
固さは投げるジグに合った固さ(適合ルアーウェイト)を使います。
固すぎるとロッドのしなりを利用する事が出来なくなり、柔らかすぎると今度はロッドの反発を生かせなくなります。
長いロッドが良いと言っても振り抜けないロッドを使うと逆に飛距離が落ちます。
例えば10ftのロッドと9ftのロッドで投げた場合、10ftを力が無く振り抜けない人だと9ftの方が飛距離が出ます。
当然ですが、どんな人でもロッドは細身で短いほど振り抜きやすいです。
適性ウェイトでも40gを太めのロッドで投げるより、30gを細めのロッドで投げた方が飛距離が出る人もいるという事です。
ただ飛距離を出す目的で考えれば基本選ぶのは10ft以上になるかと思います。
リール
スプールから放出時のライン抵抗を減らすために中型以上のリール、ライトショアジギングやサーフフラットだと必然的にシマノ、ダイワLTの4000番サイズになるかと思います。
PEライン
細いほど抵抗が少なく飛距離が出ます。
しかしキャスト切れなどの危険を考えると40gのメタルジグを投げる場合には1.2号はあったほうが良いです。
4本撚りと8本撚りがあり、8本撚りの方が飛距離が出ると言われていますが、コストもかかりますし、4本撚りでも十分な飛距離は出せます。
メタルジグ
飛距離が出るメタルジグと言えばまず後方重心である事が挙げられます。
後方重心とはその名の通り重心が後方に寄っているジグの事です。
後方重心のメタルジグを少しご紹介します。
SHIMANO/コルトスナイパー イワシロケット
「空飛ぶイワシ」というキャッチコピーのシマノのメタルジグです。
JACKALL/ビッグバッカー
「釣りよかでしょう」で有名になったとも言えるメタルジグです。
コルトスナイパーと並びリーズナブルな価格でおすすめです。
メジャークラフト/ジグパラスロー
手頃な価格の商品が多く人気のメジャークラフト、ジグパラシリーズの「ジグパラスロー」です。
いわゆるスロージグで、通常のジグよりスローにフォールします。
後方重心のため、通常のジグパラより飛距離が出ます。
ジーク/Sビット
個人的イチオシのスロージグです。
飛距離抜群でびっくりするぐらい塗装が落ちません。
比重の高いタングステンジグ
後方重心のジグの他、普通のメタルジグとは違って素材に「タングステン」が使われているジグがあります。
ルアーにはTGと表記されています。
タングステンは鉛に比べて比重が重いため、タングステンで作ったメタルジグは小さくなります。
小さくなるという事は抵抗が小さくなるために必然的に飛距離が増加します。
欠点として、値段が高いです。
まとめ
キャストはいざいきなり本番でやろうとすると体がついていかずうまくいかなかったりするので、ポイントとしてこの5つ(正確には4つ)の事を頭にメモしておいてキャスト時に確認しながら投げると覚えやすいんじゃないかと思います。
どうにか役に立ってくれたら幸いです。